震災関連記事 of 全国学校給食協会



震災時の対応

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新潟県中越地震に見る災害対応

平成16年10月23日に震度7の地震が発生した「新潟県中越地震」において、新潟県小千谷市立小千谷小学校の学校再開から給食再開、簡易給食の実施等をまとめた記事。
(月刊「学校給食」2011年5月号掲載)

被災状況と給食再開までの対応

平成23年3月11日に発生した「東日本大震災」における、岩手県、宮城県、福島県の同年7月25日時の被災状況と給食再開までの対応まとめ。
(月刊「学校給食」2011年9月号掲載)

給食再開までの対応

東日本大震災における、宮城県仙台市立東六郷小学校と岩手県山田町立大浦小学校の学校再開と給食対応。
(月刊「学校給食」2011年9月号掲載)

校長による「避難所日記」

東日本大震災で避難所として開設された岩手県山田町立大浦小学校における、地震発生時から避難所終了までの校長日記。
(月刊「学校給食」2011年9月号掲載)

福島県南相馬市給食センターの「炊き出し給食」

東日本大震災で物流の途絶えた中、助成金と支援物資で「炊き出し給食」を実施した、南相馬市給食センターの記録。
(月刊「学校給食」2011年11月号)

災害時への備え・炊き出し訓練等

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災害時に備え、栄養教諭・学校栄養職員ができること

株式会社日本食生活指導センター代表取締役・野々村瑞穂氏による、災害時への準備と体制、災害に直面した場合の対応等の具体的な解説。
(月刊「学校給食」2011年5月号)

給食室の防災訓練

自校式給食室における防災訓練、共同調理場における防災訓練の実践内容。
(月刊「学校給食」2012年9月号)

炊き出し訓練いろいろ

災害時に地域の避難所となる学校、食事を提供する役割を担う給食センター、地域の炊き出し訓練、食物アレルギー対応の炊き出し等、実践内容。
(月刊「学校給食」2012年9月号)

過去の震災時における、給食対応まとめ

簡易給食の対応

「学校に行ったら給食を食べてきてほしい」というのが保護者の本音であり,学校再開と共に当然給食も再開されるだろうとの期待があります。ライフラインが復旧されない中では,パンと牛乳の簡易給食からの提供になります。

【簡易給食の問題と過去の対応】

○菓子パンばかりになってしまう

→以前から仕入れている業者では,対応可能なパンが菓子パンに限定されてしまったので,おにぎり専門店やおかずパンを大量に生産できる業者を他地域で探し,バリエーションを付けた。

○給食費は徴収できない

→被災した家庭から給食費は徴収できないため,1人一律200円の助成金を市に要請し,牛乳,パンの加工代,炊飯の委託代,パンに付ける添加物,デザート等に当てた。
→民間の支援団体より,おにぎり,ハンバーガー,おかず,野菜ジュース等の援助を受けたり,スプーン,箸,センターの備品など,細かい要望を伝え,支援してもらった。

○食物アレルギー対応ができない

→卵,牛乳,小麦アレルギーの児童生徒は,簡易給食のパンなどが食べられないため,代替品が必要。食物アレルギー専門の支援団体を活用し,米粉使用の食品の支援を要請した。
NPO法人アトピッ子地球の子ネットワーク(食物アレルギー食を支援する団体)
日本小児アレルギー学会「災害時のこどものアレルギー疾患対応パンフレット」

○対応する食数が増加し,洗浄作業ができない

→紙皿対応や,自治体で購入したマイ食器・箸を児童生徒自身に家庭で洗浄してもらった(ライフライン復旧後)。

○6月に入り食中毒が心配

→おにぎりを握って配布していたが,家庭の協力を得て,マイ弁当箱を持参してもらい,ラップを敷いてご飯を配食するなど工夫した。

○長引く簡易給食への不満

→ライフラインが復旧し,家庭での食事が落ち着いてくると簡易給食への不満が出てくる。食数の超過,大量の食材が調達困難など,なぜ簡易的な給食しかできないのかを,逐次保護者に周知し,野菜不足にならないよう,呼び掛けた。

支援物資を活用した給食

 東日本大震災では,ライフラインが復旧しても,物流が途絶える等で食材調達が難しく,支援物資を活用したメニューを,簡易給食にプラスするケースがありました。

【支援物資の問題と過去の対応】

○数をそろえるのが困難

→全員が同じ物を食べられるように,数のそろう支援物資を保管場所で探したり,要請して,その日作れる献立を臨機応変に調整。

○生鮮食品がない

→根菜類や果物,常温保存の牛乳は比較的手に入ったが,汁物に使える豆腐やこんにゃく等の生鮮食品が不足。肉は塊で届くため,小分けにして保存し使用した。葉物類は,教職員が自家栽培した物など持ち寄って対応。

○海外の支援物資

→海外からの大量の支援物資(缶詰など)を活用するため,自宅で試食し,食べやすくなるよう調理法を模索してから活用。

○仕出し弁当の管理

→食物アレルギー児には,弁当から原因食材を自分で除去するか,教職員が除去した後で配布するなど,配慮した。
→教育委員会が他市の弁当業者と連携して栄養バランスの整った献立を考え,長時間かけて拠点となる1ヵ所に配送,そこから宅配業者を使って,各校に届けた。

完全給食に向けて

被災地域の学校では,いきなり完全給食に切り替えることはできず,簡易給食をレベルアップさせながら,非常時の中での調理や衛生管理,給食運営を模索し,1品ずつ増やしていく体制がとられました。

【完全給食の問題と解決策】

○余震が続いている

→調理室内の大型機械を点検し,固定する。
→揚げ物調理を当分の間(約2ヵ月)控える。
→子どもたちが安全に配膳できるよう,いつも以上に配慮する。

○通常の食数をオーバー

→器具・機材の手配,配送,衛生管理等を何度もシミュレーションを重ね,安全に提供できるように努めた。

○幼稚園~中学校まで自校式で調理

→使える調理室での親子給食をスタート。同じ献立のため,カレーなどは調味料を加える順番を変えるなど,年齢に配慮した調理で対応。

子どもたちの心をケアする給食

不安な日々を送っていた子どもたちは、友達と会える学校再開を待ち望んでいます。そして、友達と皆で食べる給食時間は、何よりの心のケアになります。震災前に行っていたイベント給食、行事食の再開も、子どもたちを安心させる大きな役割を果たしました。
食料不足を経験した子どもたちは、震災前より残さず食べるようになった、という声も多く聞かれます。道のりは険しいと思いますが、給食の力で、子どもたちに笑顔が戻るよう、心より願っています。